「なにか悩み事があるならいつでも言ってよ」
呪いの言葉がよみがえる。
くり返し、くり返しわたしの頭を回っている。
身の程知らず。
美晴ちゃんに仲良くしてもらってるわたしは、身の程知らず。
本当は美晴ちゃんも辟易してるのかもしれない。
……本当は、わたしのことなんて
「そうだ。あたしね、今日は放課後あいてるんだ。よかったら一緒に甘いものでも────」
「やめてっ!!」
しん、と静まりかえる教室。
みんなの視線がわたしたちに集まる。
「もう、やめて……おねがい、やめて…ください」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…