「なにか悩み事があるならいつでも言ってよ」


呪いの言葉がよみがえる。

くり返し、くり返しわたしの頭を回っている。


身の程知らず。

美晴ちゃんに仲良くしてもらってるわたしは、身の程知らず。


本当は美晴ちゃんも辟易してるのかもしれない。


……本当は、わたしのことなんて



「そうだ。あたしね、今日は放課後あいてるんだ。よかったら一緒に甘いものでも────」







「やめてっ!!」


しん、と静まりかえる教室。

みんなの視線がわたしたちに集まる。




「もう、やめて……おねがい、やめて…ください」