抱きしめた手を解いたと思えば、ぽんぽんと頭に触れた玲奈ちゃん。

「うゎーちっちゃー!可愛いー!」

 そう言って、私の頬を両手で摘んだり、私の頬と玲奈ちゃんの頬をスリスリしたり。

「オレ苺と結婚する〜!」

「えへ、へっ……玲奈ちゃんが旦那さんだったら幸せだろうなぁ〜」

「ふふっ、冗談冗談」

「ふふっ、そろそろ朝ごはん食べようか」

「そうだな〜」

 平和な朝を迎えて、学校に向かう。

——しかしまだ私は知らない——このあと、狂いすぎている愛を受けるなんて——