死にたい。


なんで私だけこんな目に遭うの?


もうずっと、ずっといじめられてる。


終わりなんかない。


このまま一生、私はいじめられ続けるんだ…。


ヒューっ。


春の風が吹く。


「もう、ダメだ」


死んでしまおう。


ここから──この屋上から飛び降りてしまえば、少しはあいつらも心を痛める?


私のことをイジメ抜いた、カーストトップの鬼たち。


人を人とも思っていないあいつらの、にやついた顔が浮かぶ。


それとももう、おさらばだ。


2度と気にする必要がない。


どうせ私が死んだって、あいつらにかすり傷ひとつつけることはできない。


でももう──限界だから。


私はゆっくり、フェンスを乗り越えた。


自らの命を断ち切るために。


この地獄を、終わらせるめに。