ケータイ小説 野いちご

竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~


[本当だわ。なんか聞こえるね]

 エミーユが言う。

[なんか、嗅いだことがない匂いがするよ]

 イレーコが、鼻をひくひくさせる。

[俺もそんな気がする」

 シェットも同じように鼻をひくひくとさせた。

「あっちだよな? よし、見に行ってみよう]
[あ、待って]

 ミレイナは慌てて制止したが、その前にシェットは走り出した。

[私も行く!]
[待って。僕も!]

 残る二匹のフェンリル──エミーユとイレーコまで、その後に続いて走り出す。

[ちょっと待って──]

 ミレイナが止めるより早く、二匹のフェンリル達も走り出していた。
 そして、あっという間に小さくなってしまった。

< 28/ 244 >