ケータイ小説 野いちご

竜王陛下のもふもふお世話係2~陛下の寵愛はとどまるところを知りません~


[ねえ、ミレイナ。今日はお散歩に行かないの?]

 ぼんやりとしていると、エミーユが話しかけてきた。

 魔獣係の大事な仕事のひとつに、魔獣達を散歩に連れて行くことがある。
 魔獣舎には屋外遊び場が併設されているが、日々大きくなる魔獣達に必要な運動量を賄えるほど広くはない。
 彼らが運動不足にならないように、そして、ストレスを感じて問題行動を起こさないように、毎日散歩に連れて行くのだ。

[行くわ。ちょっと待っていてね]

 ミレイナは慌てて準備をする。使っていたブラッシング用ブラシを棚にしまうと、外に併設された遊び場に向かって声をかけた。

[みんなー。お散歩に行きますよー]
[お散歩? 行く!]

 シェットとイレーコがこちらに走り寄ってくる。その少し後からリス型の魔獣──ラタトスクのラトがてくてくと走ってくるのが見えた。


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