ケータイ小説 野いちご

あたしが外へ出されてからも暴行を受けたようで、髪の毛はボサボサになっていた。


「ごめん、ごめんね美緒」


胸が痛くて涙が滲んできた。


あたしのせいで美緒がこんなめにあってまったんだ。


美緒はあたしを助けようとしてくれたのに。


「大丈夫だから!」


途端に美緒はそう叫んで、あたしの体を押し戻したのだ。


あたしは驚いて美緒を見つめる。


美緒は青ざめ、あたしから視線をそらしている。


それはいつもの美緒じゃなかった。


あきらかに様子がおかしい美緒にたじろぐ。


「美緒、あいつらになにか言われたの?」


聞いても美緒は質問に答えず、あたしの横を通り過ぎていく。


「ねぇ、美緒!」


「ごめん。今日はもう帰りたい」


美緒は小さな声で言い、あたしを残して体育館を出て行ってしまったのだった。

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