「その……あの、意識を失っちゃって」


耳や首、鎖骨にキスをされて、いつの間にかいっぱいいっぱいになっていた私。


いくらドキドキしすぎたとはいえ、意識飛ばすとか恥ずかしすぎる……っ!!


されたことはともかく、急に意識を失うとか絶対驚いたに違いない。

甘えるどころか、迷惑をかけてしまった。


今日決めたことも、さっそく挫折してしまったし……


「お嬢様、ちょっとこちらへ座っていただけますか」

「えっ、あっ、はい……」


頭を上げると目の前に黒木さんが立っており、そっと手を引かれて、ベッドに腰掛ける。


「あの、黒木さ………」


幻滅しただろうかと言いかける前に。


「申し訳ございません、お嬢様………」


私のすぐ隣へと座った黒木さんに、ふわっと抱きしめられた。