残念がっているとシンシアさんは、ニコッと微笑み、
魔法で小さなスプレーボトルを出してきた。

「それなら、これがあるから大丈夫よ。
 私が研究して製作した『チビチビナール』よ!」

 チビチビナール!?
それは、どんな薬なのだろうか?
 私は、不思議がっているとシンは、ため息を吐いていた。

「ネーミングがそのままじゃないかよ。
というか、また変な薬を発明したのかよ?」

「あら、失礼ね。これは、大発明なのよ。
私の『研究の才』能力で発明を重ねてきたのだから。
 これをかけるだけで、どんなモノでも小さくなれるのよ!」

「準妖精の奴らには、意味ねぇーだろ」

 シンは、そうツッコまれるが私は、素直に凄いと思った。
それって、私も小さくなれるってことでしょ?
 だとしたら皆と一緒になれるってことじゃない。
なんて魅力な薬だろうか。

「すごーい。私もそれ使いたい。
それ、貸して下さい」

 ぜひせひ使いたいと思った。
すると快く貸してくれた。やった~!!
 私は、ワクワクしながらそれを受け取る。

「本当に大丈夫なんですか?副作用は?」

 しかしルイが心配して聞いてきた。
あいかわらずルイは、心配性だ。
 しかしシンシアさんは、ニコニコしていた。

「あら心配いらないわよ。バッチリ成功済み!
 副作用もないから大丈夫。効果は1時間ぐらいかしら。
1時間経つと自然と元に戻ってくるわ」

「それならいいのですが……」

 心配するルイを余所に私は、スプレーを胸の辺りに吹きかけてみた。
 するとみるみる内に身体が縮んで行く。