そんな言い方しなくてもいいのに。



一輝が耳元で、『華が可愛いから心配なの。』



やだそんな顔がにやける。


「ママの顔変だよ。パパママいじめちゃ駄目!」



一輝が笑う。



『夕顔違うよ。ママ虐めてなんかいない。


華が好きって言っただけだよ。』



一輝子供にそんな事言わなくていいよ。



「パパそれって愛の告白?

夕顔もみっくんに言ってもらいたいな。」



愛の告白みっくんって誰?


「夕顔みっくんで誰なの?」

保育園で一緒だよ。山内ミハル君。


すごいイケメン。


保育園で一番人気。


夕顔の事好きなんだって。」



一輝と私は目を合わせ、「告白されたの?」



声が重なる。



「うん好きって言われたよ。


でもチューはしてない。」


チューって夕顔はまだ6才でしょ!



一輝は開いた口が塞がらない状態。



「一輝大丈夫? 」



『大丈夫っていうか、現実が分からない。


夕顔が好きとか恋愛の話しなんて、まだ先の事って思ってたから、


正直焦ったよ。』