やんややんやと、人間たちが次々に声を掛ける。その中心で、いまだ大理石に映る己の姿に釘付けになったまま、アリギュラは頭を抱えた。

「なんじゃこれはぁぁああああぁあ!?!?!?!」

 かつてアーク・ゴルドを恐怖と混乱の渦に貶めた魔王、アリギュラ。その面影もなく、美少女アリギュラは悲鳴を上げたのだった。