お義母様とお茶をしてから、1週間が経った。

だけど私は、お姉様が言った“爽介さんを救った人”が一体誰なのか、気になってしまいずっとモヤモヤしていた。

いつ離婚しろと言われるのか気が気ではないからだ。



「はぁ......」



いくら考えても仕方がないことは分かっている。


私は、隣で寝ている爽介さんをチラッと見て、ため息をついた。


聞けるものなら本人に聞きたい。

でも、聞く勇気が出てこない。話を切り出すタイミングもない。


私は再び、小さくため息をついて、いつも通り朝ごはんを作るために、ベットからするりと抜け出した。


ここ最近悩んでいて、あまり寝れていないせいか、あくびが大きく出る。



「ふぁぁぁ......作ろう」



まだ眠気が残っているまま、私は新品同然のように綺麗なキッチンに立つ。


ここ1週間、和食、洋食、中華など様々な料理を作ってみたけれど、爽介さんの好みが何なのかはだいたい分かった。