【あとがき】


ネタバレを含みますので、本編を読んでいない方はご注意ください。








ここまで読んでくださってありがとうございました。氷室愛結です。
いかがだったでしょうか。楽しんでいただけていたら嬉しいです。


今回のお話は、タイトルがすごく気に入っています~!
「氷点下」の由来としては、氷点下の冷たさを持った男の子という意味はもちろんですが、氷点下で凍り付いてしまった永遠の心も表しています。自分を偽って、自分を犠牲にして、誰も寄せ付けなくなってしまった氷点下の心を、羽瑠のまっすぐで温かい「好き」が溶かしていく物語です。

キュンとするのはもちろん、優しくて温かい気持ちになれるお話になっていたらいいなぁと思います。


もうひとつ、いつもそうしたいと思ってはいるのですが、今回は特に、全部のキャラを大切にして書きました。感想などでそこを褒めて下さる方もいて、とっても嬉しかったです!

ライバルも当て馬も、みんなが悪者にならないように、みんなが救われてほしいと思って書くことができました。特に真緒はかなりお気に入りのキャラです。

当て馬がヒーローと仲良しな設定が大好きなので、真緒は私の当て馬の好みを詰め込んだ男の子です。永遠は昔から莉緒だけじゃなくて、真緒のことも救っているし、真緒も永遠の支えになっています。
真緒は、永遠のことを好きになってくれた羽瑠だから、羽瑠のことを好きになりました。こういう当て馬が好きです……(笑)

本編に出そうと思いつつ出すタイミングがなかった裏話なのですが、永遠と真緒の耳には中学生の時にお揃いで開けたピアスホールがあります。永遠はその時から優等生の王子様でしたが、2人で放課後に安全ピンで開けました。この設定、めちゃくちゃお気に入りだったのにどこにも使えなかったので、いつか番外編とか書いてみたいですね。



そんな感じで、このお話は私の中ではかなりキャラも掘り下げて丁寧に書くことができた気がしています!長々とあとがきまでお付き合いくださり本当にありがとうございました!感想などいただけたらすごく嬉しいです。

最後までありがとうございました。
またどこかでお会いできますように。


氷室愛結