ケータイ小説 野いちご

優秀ドクターと溺愛新婚生活〜結婚するなんて聞いてない!〜




「そんな事言われてもーー。第一、クビになることが分かってから1ヶ月はあったでしょ?就活しなかったわけ?」



そう、今言われたとおり、切られる1か月前には決まっていたこの話。

きちんと猶予はあったはず。


だけどーー。



「引き継ぎとか、後処理とか......気づいたら1か月終わってたんだもん!」


「あ〜、はいはい」



杏奈もそれが想像出来たらしい。



「好きな仕事だったのに......」



次を探そうにも、仕事に未練がありすぎてまだ立ち直れていない。正社員になりたいと思える仕事で、その為に今まで頑張って、実績を上げてきたから。



「じゃあ、まだ次の仕事探してないんだ?」



その言葉に、ギクリとする。


貯金はあるから、当分は大丈夫だけれど、このまま何もしない訳にもいかない。


一人暮らしだし、家賃も食費もかかるから、出費だけは増えていく。


だから、分かっている。

分かっているけれど、気力が湧いてこないのだから仕方ないじゃないか。


< 2/ 183 >