9000ポイントあるはずだった。


失格をすればポイントは出ないけど、確かに3回はクリアしている。


だから9000ポイントと表示されるはず。


誰かが、勝手に使わない限りは…。


「なんで6000ポイントしか無いのよ!あんたが使ったんでしょ!?」


圭子が鬼のような顔で、愛海に詰め寄る。


「人聞きの悪いこと言わないでよー!」


「人聞きもなにも、退会するためにポイントは貯めておくって約束してたじゃない!」


「だからぁー、ちょっと借りただけだって」


全く悪びれることなく、愛海が言う。


「借りたって…?」


私もあまりのことに、愛海の味方をすることができない。


ポイントを貯めて退会しない限り、死りとりゲームからは解放されないんだ。


それまではゲームを続ける必要がある。


そしてもし失格になれば、死り神が襲ってくる。


命に関わる問題なのに__。


「ちょっと買い物したら足りなかったから、使っただけじゃん」


「でも、皆んなのポイントだよね?」


「祐美も使いたかったら使いなよ」


「だからそういう問題じゃないって!これじゃ退会できないじゃない!」


圭子が顔を真っ赤にして怒鳴る。


それを愛海は、鼻で笑って馬鹿にしていた。