「すみません、失礼しまーす」


生徒会室のドアを開けて、入ってきたのは、変態・香川くんだった。


「な、なんであんたが!」


私があとずさりしながら言うと、生徒会長が私の肩を叩いた。


「僕が頼んだんだよ。 彼、結構優秀だから」


と、ニコッと笑う。


変態の後ろから顔を出したのは、変態二号。


「お邪魔しまーす。 あ。 愛先輩!」


無邪気な笑顔で挨拶してくる。


ちょっと前まではこの笑顔が可愛くてたまらなかったはずなのに。
この笑顔がこわくて仕方がない。


私はまた一歩、後ずさりする。


「もしかして…彼も…」


「そう。 僕が呼んだの」


せ、生徒会長ぉぉぉ!!せっかく奴らから解放されると思ってたのに!


「じゃ、三人で仲良く頑張ってね。 僕は今から恋くんと会議に行ってくるから」


と言う生徒会長。


…なんでこの変態達と一緒にするんですかぁぁ!!
と、心の中で叫ぶ声は、生徒会長には届かない。


…って当り前か。
と、最後の頼みの綱の恋をチラリと見る。


「…グットラック」


と、親指を突き立てる恋。


…裏切り者!