ケータイ小説 野いちご

不機嫌なキスしか知らない




「ん、紘、っ」


「喋んな。キスしづらい」



「っ──」




紘の舌が、私の唇を舐める。



「紗和、応えて」



その言葉に操られるように、紘と同じように舌を出す。

甘く噛まれて、身体中が痺れた。




「ひ、ろ」

「ん、紗和」




探り合うみたいなキスは今まででいちばん甘くて、まるで恋人みたいなキスだった。





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