ケータイ小説 野いちご

VS社長に甘さ優しさ糖分を。【完】


庶民を毛嫌いする住人達以上に
金我自身が最もイトカを不要としている。

だから”社長の解任”を材料で脅すとすれば
間違いなく『お前さえいなくなれば』
そう言うのは目に見えていたのだ。


「くだらん言葉に影響を受けるな。
 まさかとは思うが1人で突っ走って
 この前のような危険に飛び込むなよ。
 そんなバカな考えは持つな」

「だけどッ」


腹の内を社長に読まれている事に気付き
言い返そうにも言葉が見つからず
結局イトカは口を閉ざしてしまった。

社長の解任を阻止させるか
それが回避出来ないのであれば
誰にも何も告げずに出て行くつもりでいたのは事実。

それしか方法がわからなかったから…。


「心配するな。
 俺が最善の策を考える」


イトカの不安を取り除くために気を使っているが
”最善の策”
そんな安易に答えは見つかるはずはなかった―――


社長は各幹部との臨時総会から始まり
幾度となく呼び出される事が増えていった。

名目としては”説得”と言う名の”説教”

改めて今後の経営方針について
課題まで出されていたよう。

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