『…わかりました!』

手を繋いで家へと向かう。

『私、このまま先輩が由梨先輩のところ行っちゃったらどうしようって思いました』

本気で怖かった。

由梨先輩は女子力も高くて、美人でなんでも完璧だから…勝てる自信がなかった。

「行くわけねえ。俺は美紅がいればそれでいい」

真っ直ぐ向けられるその視線に胸が高鳴った。

『…これからもずっと隣にいてください』

こうしてダブルデート(?)がおわった。