そう聞かれてわかった。

わたし、なにも遥人先輩のこと知らないじゃん…。

「…なにもわからないんでしょ?でも私は分かるから、遥人を幸せにしてあげれる。お願いだから遥人から離れて!」

由梨先輩の声がだんだんと大きくなる。

そんなに本気だったんだ…。

『…ッ』

「今度のダブルデート、分かってるとは思うけど…協力してね?」

耳元でそういい、カフェを後にした。

わたしはしばらくその場から動けなかった。

…ほんとにわたしでいいのかな…?

そんなことさえ考えてしまっていた。