あれ…この人たち…前に呼び出してきた先輩たちだ。

「やーっと捕まえられたよ〜」

「ほんとほんと、今日は逃さないから。ついてきてね?」

まんまと連れ去られる私。

…逃げたいけど掴む力が強くて、振り切れない。

着いた先はまたしても体育館裏。

『…何の用ですか?こんなところに呼び出して…』

「はあ?あんたわからないの?遥人くんに近づくなって言ったよね」

そういえばそんなこと言ってた気もする。

「あんた邪魔なの。さっさと遥人くんの前から消えてくれない?」

睨みつけながらいう先輩に物怖じする。

もし私がここで断ったら…冷汗が頬をつたう。