ケータイ小説 野いちご

孤独なお姫様

『うわあ、きれい!』
歓喜の言葉が出る。
蓮「…だろ。この前見つけたんだ」
すごくきれい。生まれて初めてこんなにも素敵な景色を見た気がする。

夢中になっていると、横から視線を感じた。
横をみると蓮が真っ直ぐに私を見ていた。
辺りに静けさが舞う。
長い間見つめていた感覚になる。
蓮「…あの男と付き合っていたのか」
あの男…?
『樹のこと?』
蓮「ああ」

『うん、付き合ってたよ。けど短かったけどね』
しばらく無言の状態が続いた。

蓮「…俺はずっと美咲がいい」
唐突にそんなことを言ってきた。
急すぎて反応に遅れた。
『な、なに!急に』
焦っているわたしを見て、微笑む。

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