へらり、といつもの顔で笑う真緒くん。
だから永遠くんと真緒くんは、こんなに仲がいいのかな。
「似てるな、永遠と羽瑠ちゃん」
「え……」
「だからお似合いなのかもね」
そう言った真緒くんは、何だか寂しそうに見えた。
「ていうか、俺が羽瑠ちゃんを励ましに来たのに逆に励まされちゃったな。羽瑠ちゃんは大丈夫?」
「うん、大丈夫!真緒くんが来てくれたし、永遠くんが昔から優しいってことも知れたし」
そっか、と真緒くんは安心したような顔をした。
それから、ふたりでジュースを飲んで。
少しだけ買い物の続きをして、家に帰った。
ねえ、永遠くん。
やっぱり私は、真緒くんが思ってくれるほど綺麗な優しい人間じゃないかもしれない。
こうして1人になったらふと、莉緒ちゃんと永遠くんが何してるのかって考えて、苦しくなる。
莉緒ちゃんには永遠くんが必要なのに、私も欲しいって思っちゃうのは、私が欲張りだからだよ。