「近頃、風紀が乱れてると思いますが…」


私は月1である生徒会長の話を体育館で真剣に聞いていた。


風紀が乱れてるのは、きっとあの変態達のせいだ。
一匹かと思ったらもう一匹増えるし。


一応、二人は学校でもけっこうモテてるからって理由であんまり言わないように恋に言われてる。


「ねえ、愛~。 さっきから生徒会長ガン見しすぎじゃない? もしかしてホレちゃった?」


と、遥がからかう。


「ち、違うよ! ただ…生徒会長って真面目そうでいいなって思っただけ」


「へえ。 愛って真面目な人が好きなんだ?」


う~ん…。


そうゆうわけじゃないんだけど、最近変態達に追いかけまわされてだいぶ疲れてるってゆーか…。


だから生徒会長みたいな爽やかで真面目そうな人を見ると安心するんだよね。


「ま、好きになってもいいけど、香川くんと翔くんが泣くよー?」


「な、なんであいつらが出てくんのよ!!」


「二人のイケメンに言い寄られて、羨ましいな~!」


と、遥は私の頬をつつきながら言った。


まあ、顔だけは…顔だけはいいけどね!あいつら!


私があの変態二人に追いかけまわされた事を思い出していたら、生徒会長の話が終わって、生徒会長は舞台袖に入っていった。


ああ…貴重な癒しの時間が…!


こんな時にあんな変態達を思い出すんじゃなかった…。
私は肩を落とし、教室に向かった。