海璃

私は生きることにどん欲になろうってあの日誓ったの。

だって、すべてを受け止めて一緒にいてくれていると思っていた海璃が、私との未来に必死になってくれていたことを知ったから。

命尽きるその時まで一緒にいたい気持ちの強さは同じでも、その長さを少しでも長くしたいという思いはあの時まで海璃の方が確実に大きかった。

だから、海璃がきっと私のために次にする決断が私にはわかっていた。

すべてを投げ出してでも、一緒にいる選択を海璃がしようとしているとわかっていたから、私は先にあなたに話をした。


あの時の私の決断は、間違ってなかったよね?海璃。