「お前、みすぎ。緊張すんだろ」
そう言って海璃が耳まで赤くなる。
「いいでしょ?なんか幸せなんだから」
「あっそ」
海璃が照れてる。

照れながらもキッチンで料理を始める海璃の姿に胸がきゅんとなった。

海璃の姿をずっと見ていたい。
本当は仕事だって行かないで一緒にいてほしいと言いたい。

でも、それはダメだ。
海璃にはちゃんと生活をしてほしい。

一緒に何年も仕事をしてきたからこそ、私のために仕事のペースは変えてほしくはない。

「うどんに何入れる?」
「・・・うーん・・・」
海璃に話しかけられているのに、急に眠気に襲われて私は目を閉じる。