綺麗になりたい。

麻生君にかわいいねって言ってもらいたい。

そしてできることなら、少しでも麻生君につりあうような女の子になりたい。



どんなに想いが強くとも鏡の中の私に魔法がかかることはなかった。

ブサイクな私がそこにいるだけ。



すっかり落ち込んでしまってベッドに倒れこんだ私。

どうせ私なんか…。

そんな想いが頭の中をぐるぐる回っている。

「もうっ!!」

なんだかむしゃくしゃして枕をつかみ壁に投げつけた。

枕は壁に当たりふにゃふにゃしながら下に落ちていく。

そのとき、一枚の紙切れがひらひらとベッドに舞い降りた。


「なにこれ?」