不意に舞台上のひなたと目があった


花が咲くみたいにパッと笑った



確実な音を立てて耳に届く心臓の鳴き声




あー


そうか


…これだ



やっと分かった





この気持ちに名前をつけるなら…



『恋』だ





茂木に言い寄られてるのに腹が立つのも


気色の悪いセリフがすんなり出てくるのも


大勢の中からひなたを見つけられるのも



『要するにお前は間部が』



俺はひなたが






好きだからなんだ