「……う、嘘だろう」


結菜ちゃんの検査結果を見て
思わず声を出してしまった。


白血球の数が多くなっていて、赤血球、血小板の減少も見られる。
さらには正常であればあらわれないはずの未熟な血液細胞がある。


頭の中ではわかっていた、だけどこんな結果信じたくなくて一瞬現実逃避をしてしまう。


なんで結菜ちゃんが………
気づいたら涙がボロボロ出てくる。


このとき俺は結菜ちゃんに対して特別な感情を持っていることに気づいてしまった。


他の患者さんでも、病気だったら助けてあげたいとか治してあげたいとは思うけど、結菜ちゃんに対しては守ってあげたいとまで思ってしまったからだ。


涙が止まらないのも、結菜ちゃんが好きで大切だから。

絶対に結菜ちゃんの病気を治す。
そう心に誓って結菜ちゃんの病室に向かった。