「じゃあ、よろしく。
高橋君は優秀だから、大丈夫かもしれないけど、何かあったらいつでも相談にのるからな」


「ありがとうございます。」


ペコリと頭を下げる。


ここの先輩医師や看護師はみんな優しい人ばかりだからとても働きやすい。


そんなことを思いながもさっき急患で運ばれてきた子のことも思い出してみる。


安藤 結菜ちゃんか。
熱と貧血で倒れて運ばれてきた上に彼女は、ところどころにあざがあった。


一瞬、親からの虐待かもしれないとも思ったけど、それ以外の外傷はなかったからたぶん病気によるものなんだろうな。


とりあえず起きていたらいろいろ検査とかしたいし,様子見に行こう。


ゆっくりと立ち上がって医局を出て、結菜ちゃの部屋に向かう。