や、やだっ……来ないでっ……!
そんな私の願いとは裏腹に、彼は一歩また一歩と私に歩み寄りながら口を開く。
「あ、あの……」
「……」
「ひ、一目惚れしました……お、俺と、付き合ってください……!」
こ、告白っ……?
だとしても、む、むむ、無理っ……!
彼の気持ちには答えられないよっ……!
できることなら、男の子とは関わらずに生きていきたいと思ってるのにっ……。
「え、えっと……す、すみ……」
「え?」
断ろうと思った時、私の声が聞こえにくかったのか彼がぐいっと顔を近づけてきた。
「はわっ……!」
驚いて、変な声が出てしまう。
「え?はいって?お、俺と付き合ってくれるの……!?」