「だって、今日のアヤはなんかいつもと違う」

「そ、そんなことないよ」

私はわざと髪の毛をくしゃくしゃにしてランの視線をひきつけようと試みる。

「うーん、なんだろう。絶対どこかいつもと違うんだよ」

ランは納得がいかないらしい。

上目遣いに下から私の顔を覗き込む。

目がきらきらしているのは、彼女が本気で興味を持った証拠。

きっと納得がいくまで引くことはない。



――。



「わかった!!」

どきっ。

何がわかったんだろう。

こ、怖い。

「何よ、ラン」

あえて低い声を出し、動揺していないように見せかける私。