「・・・・・・・・・そうか?」


「え?」


「は?」


「どういうこと? 大和」


 大和くんは、机に指で円を描きながらそれをじっと見ていた。


 私たちとは目を合わせてくれなかった。


「苗の気持ち考えてくれてるようで、キープしておいたようにしか聞こえない。やめなよ、そんな人」


「っ・・・・・・確かにね・・・」


「ああ・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・そんな・・・」


 雅暉さんのことで初めて大和くんに否定された気がする。


 美舟さんと付き合っていた頃、陽十香は雅暉さんを気になりかけている私を止めた。