硬いコンクリの上で横になっていたせいで体中は痛かった。


ヨロヨロと歩いて水道まで向かうと、一気に水を流し込んだ。


昨日の晩は食べられからまだこの程度で済むけれど、これからはご飯を食べることもできないだろう。


「どこに行こう……」


公園に設置されている時計を見ると、時刻は6時半だった。


ボーっとしていると人が行きかい始める時間だ。


その前にどこかへ隠れないといけない。


「林にはまだあの野犬がいるのかな……」


森や林は身を隠すのにうってつけだ。


だけど、人間以外の危険が数多く潜んでいる。


ある程度の動物は食べられてしまっただろうが、昨日みたいな生き残りだっているのだ。