ホッとしたと思うと急に罪悪感が湧いて来る。


あたしは良を巻き込んでしまったのだから。


「ごめんね良、迷惑かけて」


あたしの前に座っている良が「1日だけだし」と苦笑いを浮かべた。


そう、明日になればあたしは出て行かなければならない。


明日の正午にはあたしは食料になる。


日本全国民があたしの敵になるんだ。


そう考えると全身に鳥肌が立ち、あたしは残りのスープを飲みほしたのだった。