ケータイ小説 野いちご

強制食料制度

ふと、新聞記事が視界に入った。


《強制力寮制度》に関係することが書かれていて、自然と文字をおいかけていた。


日本における貧富の差。


深刻な食糧問題。


育たなくなった作物。


そんな悲惨な状況が淡々と説明されている。


そして最後に⦅富裕層の爆買い⦆と言う文字があった。


「あ……」


そういえば両親ともそんな話をした気がする。


庶民が買えないほど値段が高騰した食材を、富裕層たちは持っているのだ。


「富裕層……」


そう呟いたあたしの脳裏には、1人のクラスメートの顔が浮かんできていたのだった。

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