『出てるよ。どうかした?』


『ごめn、あとでノート写させてもらえなちかな?』


「うっゴホゴホっ」


 危ない、つい笑っちゃうところだった。


 あのあんまり笑わない静かな桐谷くんがすごい打ち間違えてる・・・。


 寝坊でもして、まだ目が覚めてないのかな。


『良いよ。眠いの?』


 「良いよ」だけで良かったのに、なぜか連絡をくれた桐谷くんのことが少し気になった。


 未だに桐谷くんがどういう人なのかわからないし、桐谷くんのことをもっと知りたいとも思った。


 どうせこの授業、とっても退屈だし生徒もほとんどが携帯を触ってるだけなんだよね。