「あ、ちょっと待て」


カバンを持って教室を出ようとすると


!!!?


ふわっとおでこに触れた柔らかいもの。


「な、な、ななな…っ!?」


顔が真っ赤になっていくのも気にせず、反射的にバッとおでこを押さえる。


「……また明後日から、よろしくな?
―――ゆずき?」


口角を上げる成宮に、わなわなと震えるわたし。


「な……」


「な?」


「なにすんだバカーーーーー!!!!」


直後、教室中にわたしの大声が響き渡ったのは言うまでもない。