ようやく呼んだその瞬間、隼が真顔になる。その次にはなぜか目が泳ぎ、数秒後に優莉に視線を合わせた。 まだダメだと言われるのかと身構える。これ以上どう呼べばいいというのか。 「いいだろう」 ものすごく上から目線だが、やり直しをさせられるよりはいい。 「今後はそれでいこう」 妙にノリノリに言った隼は、再び箸を持って食べはじめた。