ケータイ小説 野いちご

お兄ちゃんの友達と、秘密のキス。

鼻息荒くノンちゃんが語るのを聞いて、思わず言葉に詰まる。


でも確かにノンちゃんの言うとおり、うちのお兄ちゃんはちょっと過保護すぎるんだ。


私、桜庭椎奈(さくらば しいな)の兄、千景(ちかげ)は子供の頃から私のことをすごく可愛がってくれていて。


色々と世話を焼いてくれたり、なにかあればすぐに駆けつけてくれて、守ってくれた。


カッコよくて、頼もしくて、優しかったお兄ちゃん。


だけど彼は、私のことを可愛がるあまり、すごく心配症で。


出かけるたびに送り迎えをしてくれたり、親でもないのに門限を言い渡してきたり……。


さらには「椎奈には恋愛なんてまだ早い。彼氏なんかつくったらダメ!」って、まさかの恋愛禁止宣言まで。


男はみんなオオカミだからとか、変な奴に騙されたらいけないからとか。


お兄ちゃんだって男のはずのに。それに自分は彼女をつくったりしてるっていうのに……。


男の子と二人きりで出かけたり、電話したりするのもダメって言われてたし、ましてや合コンなんて絶対禁止。




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