ケータイ小説 野いちご

お兄ちゃんの友達と、秘密のキス。

「ねぇねぇ、お願い! 今回だけでいいから!」


目の前で両手を合わせるのは、親友の増田望(ますだ のぞみ)ちゃん。


通称ノンちゃんと呼ばれる彼女が、必死の形相で頼み込んでくるのは、今日の合コンのお誘い。


ノンちゃんが誘われてるという他校生との合コン、女子が1人足りないみたいで、私にその数合わせをお願いしたいみたいなんだけど。


「でも私、合コンに行ったなんてバレたら、お兄ちゃんになんて言われるか……」


「そんなの言わなきゃバレないって! だいたい椎奈(しいな)のお兄ちゃんは過保護すぎるんだよ〜! どんだけ妹の自由を奪うのさっ!」


「そ、それはそのとおりなんだけど……」


「それにさぁ、椎奈だってほんとは彼氏欲しいんでしょ? 今日の合コンメンバー、結構イケメン揃いみたいだよ? それに、椎奈が来てくれたら向こうの男子も絶対喜ぶからさぁ〜」


「えぇっ! なんで?」


「そりゃ、椎奈が可愛いからに決まってるでしょ! うちの学年でもトップレベルの美少女なんだからっ。それなのに、いまだに彼氏がいたことがないなんて……完全にそれ、シスコン兄のせいだよっ!」



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