ケータイ小説 野いちご

【完】君に惚れた僕の負け。

「ふわぁ、おはよう」



眠そうな顔して、あくびしながら部屋から出てきた恋々。



肩下まで伸びるウェーブのくせ毛が寝ぐせで余計にふわふわしている。


「おはよ」


テレビをつける俺とカーテンを開けるあいつ。



「朱里くん、いい天気だよ。入学式日和だねぇ」



ちょっと垂れ目な目を細めて笑う。

ほわわーんとした擬音が聞こえてきそうだ。



――棚池 恋々(たないけ ここ)



たった3日早く生まれただけでお姉さんぶろうとする恋々は、今日から高2にあがる。



たった3日遅く生まれただけで俺は一つ学年が下というわけで今日は高校の入学式。



入学卒業のたびにこの【3日の壁】を呪って生きてきた。




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