肉体的にも、精神的にも違いすぎる。

待つ側から、置いていかれる側に変わったのだから・・・


「それに家のことが回らないようなら、ハウスキーパーでも雇うさ」


2人とも医者だし、お金に困ってるわけでもないから、その手もあるか。


「そうか。まぁ、何かあったら言えよな」

「あぁ」


そんな明都と煌樹の会話を、漠然と聞き流す。


「そういや、お前らは明日帰るんだよな」

「うん。あたしと結可は、明日のお昼の電車で帰る。ね?


笑里の言葉に、あたしは頷く。


「気付けて帰れよ。俺は朝イチから仕事だから、見送りには行けねぇけど」

「わざわざ見送りなんていらないわよ。子供じゃないんだから」


まぁ誰も見送りになんて、来る気もないだろうけど・・・