「じゃ、また明日ね」
「ばいばい、初花」
駅に到着し、電車に乗って自分の最寄り駅に着くと、私は電車を降りた。
初花と別れたあと、私は頭の中で黒澤くんになんてメッセージを送ろうか考えていた。
「ただいまー」
家に帰って自分の部屋に入ると、ベッドにダイブした。
そしてスマホを見ると、新着メッセージが1件。
も、もしかして……!
慌ててメッセージを確認すると、なんと、黒澤くんからだった。
まさか、黒澤くん自ら送ってくれるなんて……!
《早速送ってみた。これから1年間、よろしく》
黒澤くんと文字でやりとりするのは初めてで、少しにやけそうになる。
……って、なんでにやけそうになってんの!
ダメダメ、なんて返信するか考えないと。
うーん……。
シンプルでいいのかな?
あんまり顔文字つけてもキャピキャピしてるって思われちゃいそうだし。
《早速メッセージありがとう!こちらこそ、よろしくね。仲良くしてくれると嬉しいな》
シンプルな文章を打つと、そのまま返信ボタンを押した。
「よし……」
まずは仲良くなるところから始めよう。
友達から恋人になるっていうのはよくある話だもんね。
ーーブーブー。
返信してすぐにケータイが鳴って、メッセージを確認する。
《もちろん。席隣同士、仲良くしような》
「やった……」
この調子で明日からどんどん話しちゃおう。
絶対に……黒澤くんに私と同じ思いをさせてやる。
絶対、許さない。
絶対、仕返ししてみせる。
ケータイを強く握りしめ、私は固く決心した。