天気予報が当たり、夜になって雨が降り出しました。窓を濡らす雨。バレンタインデーは、夜景を見ながら食事をしようなんて、柄にもないことを言ってしまったばっかりに。

「珍しいことしたから、雨が降ったんやで」

 いたずらっぽくあなたが笑うと、僕は苦笑いをする他、ありませんでした。雨に夜景はじゃまされたけれど、あなたと過ごす楽しい時間は誰にもじゃまされませんでした。