目が覚めると、私は、リビングのソファに横になっていた。

昨夜、割れたガラスの破片を片付けた後、お母さんが泣き止むまで一緒にいたんだっけ…

「そのまま寝ちゃったんだ、、、」

お母さんが掛けてくれたのであろう毛布を両手でぎゅっと握った。

「あったかい」

久々に感じた温かさに涙が溢れそうになったが、毛布を頭までかぶり、少しの間、涙をこらえた。

『泣いちゃだめだ、笑顔でいるんだぞ』

お父さんが私に言ってくれた言葉を思い出す。

-私が泣いたら、お母さんが悲しむ。だから、泣いちゃいけないんだ..

我慢しようとすればする程溢れてくる涙は、毛布をジワジワと濡らしていった。

どれくらい泣いただろうか、、、
少し落ち着いたところで、毛布から出る。

部屋は、暖房がついていて、少し暑かった。

時計を見ると朝の6時だった。

ソファから立ち上がり軽く伸びをすると、少しスッキリした。

今日は、月曜日。

私は、学校へ行く準備を始めた。