「ちょ、坂野先輩…!」 「あー、やっぱり昨日食べちゃえば良かった」 「な、何言ってるんですか…!」 「夢が終わるよ与倉さん」 寝ぼけているのだろうか。 私を抱きしめ、頭を撫でながらそんなことを言ってくる坂野先輩。 「怒りますよ、そろそろ」 「またいつでも俺のところにおいで」 私が怒りそうになるのを見越してか、ようやく離してくれる。 そして坂野先輩も起き上がった。