『あー、ますます離れたくねぇ。』 「私もですよ。」 『よし、ほら早く行け。』 背中をトンっと押された。 でも、私は最後に言いたいことがあった。 少し歩いて、私は後ろを振り返った。 『何してんだよ。早く行けって。』 「先生、好きって言って。」 ずっと言いたかった。 片思いしていた時はこんな思いで言うことなんてなかっただろう。 こんな、幸せな気持ちで。 『大好き。』 「私も大好きっ!」