「ねぇ、奈乃ちゃん!」

「どうしたの?」


放課後、なーちゃんは私を呼び出した。


いつもはすぐに話してくれるから、こうやって呼び出されるのがくすぐったくてちょっと興味が湧いてきていた。


「今からね、告白しようと思うの」

「え!頑張ってね!応援してるよ!」


なーちゃんが告白·····。


人気な子だし、緊張するかもだけど、なーちゃんには成功して欲しい、笑って欲しい。


その時、心からそう思った。


「だから·····着いてきてくれない?」

「えぇ、一緒に行ってもいいの?」


着いてきてと言われてちょっと戸惑う。


告白、とかは1人でするものじゃないのかな?いいのかな?


「違うの、近くで見てて欲しいの。奈乃ちゃんが居たら勇気貰える気がする!」