『 瞳美ちゃん!』

瞳美ちゃんとは、私たちの学校の保健室の先生
篠田先生の妹。



「はーい!あら。どしたの?梨乃ちゃん?!仁奈ちゃん!茜ちゃん!どうしたの?」



「朝、家で計ったら37度あったんだけど 、今日は午前だけだから来たら、具合悪くなっちゃったみたい。」



「あら、、症状はどんな感じなの?」



「吐き気と頭痛があるみたい。あと、さっき発作起きそうになったから、その前に吸入した」



「わかったわ。とりあえず、熱計ってね !!」



ベットに横たわる梨乃は体温計をもらい、計る。



ーーピピピピッ ピピピピッ ピピピピッーー



静かな保健室の中で、体温計の音が響いた。




「あら!39度だわ!上がってる!辛いわよね、、とりあえず、早退しましょ?茜ちゃん、今日はお兄ちゃんどっちか迎えに来れそう?」



「今日は、確か2人とも午前は外来が入ってたから、迎えに来れないと思う。。。」



「あ、まって!今日お兄ちゃん迎えに来れると思うよ!今朝、昨日カルテまとめちゃったから午前は回診くらいしかすることないな〜。暇だな〜って言ってたもん!」



「あらそう!仁奈ちゃん!今聞いてもらえるかしら?」



「うん!!!」



私たちは、昔から、仁奈達の家族と仲が良く、迎えに来ることも多々あった。その事は瞳美ちゃんは知っている。だから、今回もりゅう君が迎えに来た。



あ、ちなみに、りゅう君って仁奈のお兄ちゃんの、黛 隆斗の事。



病院でお世話になることもあるし、家族同士での仲だから、りゅう君って呼ばせてもらってる。







あれから、私と仁奈は授業の戻った。