会場に入るには柵におおわれているが多くの人の目線を集める真ん中を通らなければならない。









サングラスとフードを深く被り車から出る。








メイクさん達が前を歩き瑠樺は、1番後ろを下を向くように歩く。














「ねー!瑠樺くんよ!」








「きゃー!」









「瑠樺くーん!」











ファンたちの声が聞こえるなか足早に入口に向かうと、担当のデザイナーが緊張したように立っていた。











「おはようございます」








「おはようっす」








「では行きましょうか」















案内されたのは、ファッションショーでは珍しい個室だった。












社長が交渉しといてくれたようで、一安心。











開始まであと1時間弱しかないため直ぐに準備に取り掛かった。